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皆伐・間伐・除伐 

<皆伐(かいばつ)とは>

ある一定の範囲にある木を全て切る事を指します。皆伐は稲作に例えれば稲刈りと同じで、時には100年以上となる林業の長いサイクルの集大成と言えます。間伐に比べ、作業効率が良く大量生産ができるため、次の育林の資金を作り出す大仕事です。全ての木を切ると言うと、東南アジアやアマゾンの森林破壊とも言われる不法伐採をイメージされがちですが、日本の森林の多くが、建築材料として使用するために植林されたものであることから、成長したら伐採して、また次の植林を行うのが林業の自然な形と言えます。特に飯高町波瀬地区では、明治初期から植林し管理が行われた記録があり、140年生の木ならこの時期に植林されたものです。先人が丹精込めて育てた木の収穫は、重くもあり、長い歴史と感謝の気持ちを感じずにはいられません。
 

皆伐後の山。植林の為のネットが張ってある。
 
近年では皆伐時に架線でネット張りの資材を山に送ることも多くなりました。

 
 

<間伐(かんばつ)・除伐(じょばつ)とは>

間伐とは、読んで字の如く、木と木の間の木を切る事を指します。農業に例えれば、間引きと同じで間伐をする事で、残った木には、日光も良く当たり、栄養もたくさん取れ、見違えるほどによく成長します。
間伐には「切捨て間伐(除伐)」といい本当に間引く行為で、製材用等としての利用はしないものと、切った木を製材用等に利用する事も大きな目的とする「利用間伐」があります。その為、利用間伐では特に切り方にも注意し、集材以降の作業も行われます。そこでの収益は100年という長いスパンで木を育てる中での、重要な中間資金源となり、以前は杭や足場材にする細い材木を供給していました。しかし、木材の価格が暴落した現在では、昔と比べて間伐では利益を出しにくく、切り捨て間伐(除伐)の割合が高くなりました。「森を育てる=育林」の中でも最も重要な作業の一つと言えるのが、間伐、除伐です。
 

切捨て間伐(除伐)後の山。
利用間伐後の山。全体に日光が差し込んでいる。
この木を間伐する。枝の間隔が広くなる。

 
 

 
 
 


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